フィレンツェからバスで1時間程の郊外にある、シエナとサンジャミーノへ出かけました。
車窓からのトスカーナの田園風景が印象的。キャンティで有名なサンジョベーゼを栽培するブドウ畑天に向かって真っ直ぐに伸びる糸杉。周囲の景色と調和する、農家の家屋や城。壁が明るいクリーム色で、こげ茶のスイスとは対照的です。気候がもたらす影響でしょうか。
シエナでは、大聖堂内を見学。シエナ派のエレガントな様式は、キリスト教徒でなくとも素直に美しいと感じることができます。床に施された大理石の輝石加工には圧倒されました。修復作業員の人の緻密な作業を見て、この聖堂の建築とこれを保持していく人々の意気込みが感じられます。
中世に作られた城壁の町、サンジャミーノでは人間の権力の顕示欲である塔に考えされました。より多くの塔を築くことで、権力を示したかったといいます。ただ、当時はそうでもしないと他の勢力に潰されてしまったり、住民の統率を図るのが困難だった、と考えたいところです。
同じツアーに参加していた、アメリカ(オハイオ)からの米空軍勤務のご主人と奥様、インド人でフランスに住む女性とアメリカに住む叔母の2人、離婚後自由に一人旅を楽しむアメリカ(アリゾナ)から来た女性との会話も楽しむことができました。
写真はサンジャミーノから見たトスカーナの田園風景。