REIさんからシチリアの家庭料理を直々に教えていただきました。
まずは、地元の魚市場や八百屋で季節の食材を購入。そして一つ一つの食材を、素材としてのよさを余すところなく調理します。
海に囲まれたシチリアでは、もちろん海の幸が豊富です。手軽に手に入る鰯を使っての料理が印象的でした。日本で採れる鰯よりややサイズは小さめの鰯を、手をつかって開く、シチリアの「手開き」の方法を教わりました。
こちらに、パン粉をオリーブ油で狐色にこんがり火を通したものに、地元の調味料を合わせたものを中に詰め、ロールしオーブンで焼くこと約30分。
今まで鰯に持っていた印象を覆す、おしゃれで美味しいおかずへと大変身。
これ以外にも、野菜をつかった副菜を調理。
そして全て調理後に食したのですが、ここで驚きました。イタリアでは、家族との食を大変大事にしているのです。例えば、こんな風に。
・毎日、しっかりと朝・昼・夜家族と食事を共にする。(昼食は2時ぐらいからゆっくりと自宅で取る)。
・結婚の際、母から花嫁へ、刺繍を施したテーブルウェア(クロス、ナプキンなど)がプレゼンとされる習慣があり、孫の代まで大事に使われる。
・食事の際、必ずテーブルクロスをかけて、テーブルを日常使いと食事使用を完全に分けている。
今まで、会社勤めが続いていたときは、まずは3食をしっかりとる事すらできず、いつも時間に追われていたことを思うと、価値観・習慣のギャップを感じずにはいられません。
どちらがいい、悪い、ということはいうつもりはありませんが、滞在しているイタリア・シチリアでは、食を大切にゆったりとしたHappyな時間をすごしているようです。
写真は、シチリアで食した食材の数々。